朝日カルチャーとのコラボ企画 シリーズ「昭和100年」
「建築の見方がよくわからない」「どこが凄いのかわからない」という皆さんに向けて、建築のプロがわかりやすくその魅力を解説します。講師は私たち東京建築アクセスポイントの理事で、毎月交代で登場します。昭和の巨匠たちの名建築を取り上げる講座です。
第6回:黒川紀章 2025年6月26日開催
1960年代に「メタボリズム運動」のメンバーに最年少で加わったことから黒川紀章は建築界で名を馳せることになりました。本講座では「メタボリズム運動とは何だったのか?」からスタートします。1970年の大阪万博でいくつかのパビリオンを手がけ、1972年「中銀カプセルタワー」が登場します。移動可能なカプセルのイメージづくりとして軽井沢に自身の別荘「カプセルK」も手掛けています。1990年代は全国各地に美術館・博物館建築を数多く手掛け、2006年に竣工した「国立新美術館」が最後の美術館建築となりました。最晩年には政界進出を図りますが、本講座では黒川紀章の野望についても考察したいと思います。
講師:和田菜穂子