日時:2022年3月8日(火)10:00~12:30
見学場所:《MIYASHITA PARK》(日建設計,竹中工務店、2020年)、《神宮通公園トイレ》(安藤忠雄、2020年)、《TOWER RECORDS》(アール・ビー都市建築)、《RISEビル》(北川原温、1986年)、《宇田川派出所》(鈴木エドワード、1985年)
参加者:7名
ナビゲーター:和田菜穂子
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渋谷駅から歩いてすぐのところにある、ビックカメラ渋谷東口店の前に集合し、ツアーがスタートしました。渋谷駅周辺は起伏があり、今日も歩き応えのあるツアーとなりました。まず向かった先は《MIYASHITA PARK》(日建設計,竹中工務店、2020年)。公園、駐車場、商業施設、ホテルが一体となった建物であり、南北方向に細長い土地を利用した建物となっています。今回はエスカレーターを上がり、屋上空間を見に行きました。南側はスポーツエリアとなっており、ボルダリングができる壁、スケートボード場、ビーチバレーコートがありました。周りに置かれたベンチは金網でできており、スポーツ施設のフェンスとの共通点を感じるデザインの工夫が見受けられました。北側は芝生エリアとなっており、ゆったりと過ごせる空間となっていました。屋上のアーチには、ネットを張って緑のカーテンにする計画があるそうです。ますます快適な憩いの場になるであろうMIYASHITA PARKに今後も目が離せません。
その後、MIYASHITA PARKを出てすぐ隣にある《神宮通公園トイレ》(安藤忠雄、2020年)に行きました。円形のトイレに、男性用・女性用・ユニバーサルトイレの3つが設けられています。外観は、大きなひさしが張り出しているのが特徴で、今日のように雨が降った日には雨宿り場所としいて大活躍!実際、安藤さんも、雨宿りすることをコンセプトに設計されたそうです。
次の目的地へと渋谷の街を歩きながら、ふと気になる建物を発見。《TOWER RECORDS》(アール・ビー都市建築)です。カプセルのようなメタボリズムな建築でした。続いて向かった先は《RISEビル》(北川原温、1986年)。渋谷駅からセンター街を抜けてスペイン坂を上りきった角地に位置する、独特な雰囲気を醸し出す建物。渋谷系サブカルチャー世代の若者を取り込む映画館が入っていたようです。映画館は閉館してしまいましたが、建物は今もなお健在でした。スペイン坂を下ったところで、分かれ道にぶつかりました。その先端の区画に建っているのが《宇田川派出所》(鈴木エドワード、1985年)。曲面が道の形状に沿わせた作りになっており、正面から見ると生き物の顔にも見える印象的な建物でした。
レポート:舟山織沙(学生インターン)
慶應義塾大学2年