日時:2021年5月16日(日)9:30~12:30
見学場所:《東京文化会館》、《国立西洋美術館》、《東京都美術館》、《韻松亭》、《黒沢ビル》など
参加者:13名
ナビゲーター:和田菜穂子
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JR上野駅公園口がだいぶ変わりました。駅と公園を分断していた車道がなくなり、駅から直接、公園へアクセスできるようになりました。
ツアーは前川國男設計の《東京文化会館》からスタート。目の前には師匠のル・コルビュジエ設計の《国立西洋美術館》があります。改修工事のためしばらく閉館ですが、外観の特徴や近代建築5原則などを説明しました。そして弟子の前川に受け継がれたル・コルビュジエのデザインボキャブラリー、例えばピロティ、スロープ、ブリーズソレイユ、モデュロール、などを実際にみながら解説しました。前川國男の建築を通じて、ル・コルビュジエを学ぶことができます。しかし前川はその後、独自性を打ち出していきます。それが現れるようになるのが、《国立西洋美術館の新館》です。そして《東京都美術館》では「打ち込みタイル」と呼ばれる彼が発案した独自の外壁を見ることができます。私は別名「板チョコタイル」と呼んでいます。
また、今回のツアーの目玉の一つが《韻松亭》の内部見学でした。オープン前に特別に見学させていただきました。いつかコロナが収まったら、食事付きツアーを企画する予定です。
その後、不忍池にある弁天堂と池の端にある水上音楽堂を通り過ぎ、レトロな《黒沢ビル》を見て、御徒町駅で解散しました。上野恩賜公園内には見るべき建築がたくさんあります。また別企画として、上野建築ツアーを企画したいですね!
ナビゲーター:和田菜穂子