日時:2021年8月1日( 日)9:30~12:30
見学場所:《堀ビル》(公保敏男・小林正紹、1932)、《中銀カプセルタワービル》(黒川紀章、1972)、《ニュー新橋ビル》(松田平田坂本設計事務所、1971)、《水明》パビリオントウキョウ2021出品作品(妹島和世、2021)
参加者:10名
ナビゲーター:和田菜穂子
今回のツアーの目玉はシェアオフィスとして生まれ変わった《堀ビル》です。元々は錠前の老舗《堀商店》の本社ビルとして戦前に建てられたもので、最上階は住居になっており、つい先日まで堀ビルの会長が実際にお住まいでした。
今回のツアーでは特別にシェアオフィスの管理を行なっているGood Officeの方にご案内いただきました。リノベーションは竹中工務店でレガシー事業の第2弾です。歴史的建造物の保存活用を行なう事業で、第1弾では山口萬吉邸をKudan Houseとして蘇らせています。今、パビリオントウキョウ2021で石上純也のインスタレーション《木陰雲》がKudanHouseの庭で展開しているので訪れるなら今がチャンスですよ!
次に新橋駅SL広場に面している《ニュー新橋ビル》へ。ここの見どころは3つある階段室です。それぞれタイルの色が異なり、凹凸のあるランダムな貼り方をしており、リズム感を与えています。このビルも再開発のため残念ながら数年後には建て替えられてしまいます。そして今、解体の危機で話題になっている黒川紀章設計の《中銀カプセルタワービル》へ。この姿が見られるのも、あとわずかとなりました。
最後は浜離宮恩賜庭園内の妹島和世による《水明》(パビリオントウキョウ2021の出展作品)へ。水は止まっているように見えつつも、流れるように工夫を凝らしているようです。水面に浮いている黄色い花は造花ということです。
ナビゲーター:和田菜穂子