日時:2021年6月5日( 土)9:30~12:30
見学場所:《山梨中央銀行》(1929)、《丸石ビルディング》(山下寿郎、1931)、《てん茂》(1947)、《近三ビル》(村野藤吾、1931)、《中央区立常盤小学校》(1929)、《日本銀行》(辰野金吾、1896)、《常盤橋》(1926)、《三井本館》(トローブリッジ&リビングストン、1929)、《日本橋三越》(横河工務所、1927)、《日本橋野村ビル》(安井武雄、1930)、《日本橋高島屋》(高橋貞太郎、1933/増築:村野藤吾、1952)、《八重洲ダイビル》(村野藤吾、1967)、《日本橋》(装飾:妻木頼黄、1911)、《グランルーフ》(ヘルムート・ヤーン、2013)
参加者:16名
ナビゲーター:和田菜穂子
今回のツアーでは明治から大正、昭和初期にかけて建設された近代建築を中心に建物のファサードをじっくり眺めて比較を行いました。特にこの区間は賑やかな商業エリアのため、見るべきものがたくさんあります。銀行建築、百貨店建築、オフィスビル、橋梁、といったビルディングタイプが異なる建築の比較ができるので、街歩きしながら近代建築を学ぶにはもってこいのエリアです。とても盛りだくさんな内容となりました。またこのエリアでは村野藤吾の作品を3つ見ることもできるんです。渡辺節の事務所から独立後、初めて設計した《近三ビル》(1931)、《日本橋高島屋増築》(1952)、《八重洲ダイビル》(1967)です。それぞれ年代が異なるので、その時々の村野の取り組みの違いを比べることができます。このように山手線ツアーはわずか3時間あまりのウォーキングツアーですが、(といっても歩き続けるには3時間が限度)、建築にまつわるミニ知識や、参加者からのお店情報など得るものが多く、健康にもいいですし、一石二鳥、いや三鳥、四鳥なんですよ!
ナビゲーター:和田菜穂子