TOUR

【山手線さんぽ】恵比寿~渋谷

2021.09.29
https://accesspoint.jp/reports/yamanote-ebisu-2/

日時:2021年9月29日(水)9:30〜11:30
見学場所:《代官山ヒルサイドテラス》など
参加者:5名
ナビゲーター:和田菜穂子

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今回私たちは恵比寿駅から出発し、代官山にある≪代官山ヒルサイドテラス≫(膜文彦、1969年~)を経由しながら渋谷駅に向かいました。

 

まず初めに、THE TOKYO TOILETで現在恵比寿にある4つの公共トイレのうち佐藤可士和氏、田村奈穂氏、片山正通氏が手掛けた3つトイレを訪れました。それぞれのトイレがその環境に順応するようにデザインされていた一方で、中に入ると別世界に入り込んだかのような錯覚を感じました。また、その道中に≪オクタゴン恵比寿≫(高松伸、1992年)があり、バブル期に流行したポストモダン建築を見ることができました。

 

恵比寿を抜けて≪代官山ヒルサイドテラス≫についた私たちは、今回のツアーの目玉である「山本堀アーキテクツ」のオフィスを見学させていただきました。創設者の一人である山本圭介氏は槇文彦氏のアトリエに勤務していました。オフィスには今まで設計した模型などが置いてあり、それぞれの建築物に対する精神を聞くことができました。また≪代官山ヒルサイドテラス≫のA棟からH棟までを見て回り、槇文彦氏の50年という長い歴史の移り変わりや、また周りの建築物が≪代官山ヒルサイドテラス≫に呼応するように設計されていることを肌で直接感じることができました。

 

≪代官山ヒルサイドテラス≫を見学した後、渋谷駅に向かう途中で再びポストモダン建築に遭遇しました。特に≪青山製図専門学校一号館≫(渡辺誠、1985年)は「ガンダム建築」と呼ばれており、恵比寿で見た≪オクタゴン恵比寿≫と比べても、一目瞭然でこちらの建築の方がはるかに装飾的であることが分かります。私はこれほどまでに装飾的な建築に出会ったことが無かったので、強い衝撃を覚えました。

 

今回の建築ツアーを経験して、私はポストモダン建築により強い興味を抱きました。しかし、それも「山本堀アーキテクト」のオフィス見学や≪代官山ヒルサイドテラス≫などポストモダン建築と少しかけ離れたところにある建築物に触れたことで得られたことだと思います。とても貴重な体験ができました。

 

レポート:太田涼介(学生インターン)
慶應義塾大学文学部2年