日時:2022年9月25日(日)9:30~12:00
見学場所:《NTTドコモ代々木ビル》(NTTファシリティーズ、1997)、《代々木倶楽部》(吉村順三、1970)、《あいおいにニッセイ同和損保新宿ビル》(槇文彦、槇文彦設計事務所、1989)、《新宿パークタワー》(丹下健三・都市.・建築設計研究所)《東京都庁舎》(丹下健三)、《モード学園コクーンタワー》、(丹下都市建築設計、2008)、《小田急百貨店新宿店本館》(坂倉準三、1968)
参加者:5名
ナビゲーター:和田 菜穂子
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代々木駅前に集合し、今回のツアーが始まりました。今回のツアーは、高層ビルが多く建つエリアを巡るツアーでした。高層ビルを目当てに、遠方の淡路島からの参加者もいて、驚きました。代々木駅前にはドコモタワーがそびえ、ツアーの始まりにふさわしい壮観な景色でした。
住宅街に入ると、駅前の喧騒から離れ、落ち着いた時間が流れます。そのまま歩き進め、まず代々木俱楽部に参りました。代々木俱楽部は新日本製鉄が保有している施設であり、吉村順三が建設したものです。外観はスタイリッシュな建築がなされていますが、建物内の庭園からは吉村順三らしい「和」の要素が取り込まれています。レストランには誰でも入ることが出来ます。この日はまだ開館時間になっておらず、ロビーまでしか入れませんでしたが、高級感のある落ち着いた館内の雰囲気を感じることが出来ました。
静観な住宅街を抜けると一気に街が開け、高層ビル群が露わになります。これぞ新宿というような街並みで圧倒される風景でした。そんなビル群の中でもひときわ目を引く、三つのビルが連なった新宿パークタワーに続いて参りました。建物内には、リビングデザインセンターozoneが入っており、そこに立ち寄りました。ショールームや、インテリアに関する本が多数置いてあり、インテリア好きにはたまらない場所となっていました。
続いて東京都庁に向かいました。都庁の周りに置かれているアート作品を眺めながら歩き進め、都庁の洗練された外観デザインを近くから見学しました。
展望台にも上がり、ここまで歩いてきた道を上から眺めながら復習していきました。2020年に大規模改修された新宿住友ビルのガラスのアトリウムの屋根のデザインなども上から眺め、とても貴重な経験となりました。
最後にモード学園コクーンタワーに参りました。楕円形の特徴的な形をしており、ビル街の中でも異彩な雰囲気を醸し出していました。壁のデザインも近くから見ると、細かい箇所に違いを生み出しており、こだわりが見て取れました。
今回のツアーは新宿の高層ビル群を中心に行いました。都庁をはじめとするビル群は歩く人々を圧倒する雰囲気がありました。反対に住宅街はとても静かで心落ち着く場所になっており、住む人のための街と働く人たちのための街が明確に分かれたエリアになっていました。新宿というオフィス街の知らない世界を知ることが出来たツアーとなりました。
レポート: 松尾圭祐 (慶應義塾大学文学部2年)