埼玉県所沢市にある狭山湖周辺でツアーを行いました。メインは「狭山湖畔霊園」ですが、まずは隠れたパワースポットとして知られる《狭山不動尊》と《山口観音》を訪ねました。《狭山不動寺》には移築された国重要文化財がたくさんあります。《山口観音》は日本というよりアジアの仏教施設の雰囲気でした。
いよいよ「狭山湖畔霊園」へ。公益財団法人エターナリカが管理運営する霊園です。財団設立40周年記念事業として建て替えを行うことになり、建築家の中村拓志に《管理休憩棟》と《狭山の森礼拝堂》の設計を依頼しました。同財団法人が経営する兵庫県の「猪名川霊園」にはデイビッド・チッパーフィールドが設計した新礼拝堂、休憩所(2017年)があります。《狭山の森礼拝堂》は優れたデザインが認められ、日本建築家協会賞、日本建築学会作品選奨などを受賞し、2016年には権威あるアルカシア建築賞の最高賞「ビルディング・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。内部はまるでピーター・ズントーの教会を彷彿とさせる静謐な空間が広がっています。「森に向かって祈る」 というコンセプトとのことですが、北欧の文化も同様です。椅子はデンマークとのコラボレーションで特注とのこと。 特徴的な構造は手を合わせるカタチの形状で叉首(さす)構造というものです。また、2022年に出来た《狭山樹木葬地》は大きなスピーカーのような装置です。樹木葬の向かい側に立っている人の声や鳥のさえずりなどが後ろから響いてきます。まさに体験型の音の装置ですね。 行った際には、是非腰掛けて体感してみてください!
紅葉の一番綺麗な時期に来ることができ、よかったです。休憩所にある赤く色づいた紅葉が水面に映し出され、とても印象的でした。
ナビゲーター:和田菜穂子