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【親子で楽しむパスタタワー選手権】用・強・美を目指そう!

2022.8.10
https://accesspoint.jp/reports/pasta-ws_2022/

日時:2022年8月10日(水)9:00〜12:00

開催場所:台東区民会館8階会議室、東京スカイツリー

参加人数:29人(大人12人、子ども17人)

講師/ナビゲーター:和田菜穂子

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今回のワークショップは、パスタとマシュマロを使ってタワーを作り、用(高さ)・強(地震など揺れに対する強さ)・美(見た目の美しさ)の3点を兼ね備えたタワーを作るにはどうしたらいいかを考えるワークショップでした。夏休み真っ盛りの中で、台東区民会館にて行われました。

 

私は、大学で実際にパスタタワーを作る授業を受けたため、少しでも力になれればと考えアシスタントとして参加しました。参加者の親子さんが集まったあと、アシスタントたちの軽い自己紹介などを済ませ、まずワークショップの主催者である和田菜穂子先生から、今回のワークショップの説明、作り方のヒントなどのお話をしていただきました。最初はソワソワしていた子供たちも、先生のお話が始まると真剣に話を聞き、徐々に空気も穏やかなものになっていきました。

 

やがて話が終わり、とうとうパスタタワーを実際に作る時間となりました。制限時間は40分。スタートの声がかかり、参加者の方々がパスタとマシュマロを手に取り、タワーを作り始めました。最初はどう作っていけばいいのかわからずなかなか手が進まない様子が見て取れました。まずは構造をじっくり考えてから作る親子さん、とりあえず立ててみてから考える親子さん、スタートの時点から全く違う作り方に驚きました。

アシスタントとして様子を聞いたり、アドバイスをしたりしましたが、親御さんは私たちのアドバイスを聞き頭で組み立ててから実際に作っている場合が多かったのですが、逆にお子さんは自分の思うがままに作っている場合が多かったです。シンプルな構造で着実にタワーを組み立てていったり、地盤を複雑な構造で固めていき安定したタワーを作ったり、とにかく高さを狙って組み立てていったり…。

時間が限られているので、子どもたちは真剣な表情で自分だけのタワーを作り上げていきました。後半になりタワーの高さが出てくると、今まで安定していたタワーも徐々に崩れ始め、安定させるのに必死になっていました。そうこうしているうちに審査の時間がやってきました。

 

最終的に優勝となったのはシンプルな構造で高さもあり、安定したタワーを作ったチームでした。優勝したタワーより高さはあったが倒れてしまった、というタワーもありましたが、今回は用・強・美の3点を兼ね備えたもの、という観点から審査を行なっていたため、惜しくも入賞することができませんでした。しかし、入賞することが叶わなかったチームも、楽しそうにタワーを作っていて、それだけでもこのワークショップを開催した意義があると思いました。

 

タワーを作った後は片付けを行い、外で記念写真を撮って、希望する親子さんと共にスカイツリーへと向かいました。私ともう一人のアシスタントの染谷さんは片付けを行ったためスカイツリーまで行くことはできなかったのですが、子どもたちが笑顔でこのワークショップに参加してくれただけでアシスタントを行った価値があると思いました。

 

レポート:大川原桃子(東京家政大学家政学部1年)

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今回は、浅草駅から歩いて15分程にある、台東区民会館でパスタタワーのワークショップを行いました。当日は快晴で、暑い中たくさんのお子さんと親御さんにお越しいただきました。

 

ワークショップの最初に、和田先生による作り方のコツやヒントなど、実際の建築物の構造を踏まえた説明が行われました。

主に、スカイツリーと東京タワーの建築が何故頑丈なのかという説明がなされ、スカイツリーはトラス構造という三角形を支柱とする頑丈なものであり、東京タワーはブレース構造という交差する2つの線が多く組まれているため、頑丈であるという詳しい解説がありました。

その解説を聞いている子供達や親御さんの興味が湧いたところで、パスタタワーの本格的な建築がそれぞれの班で行われることになります。

 

1家族を1班とし、1つの机の上に、新聞紙が引かれ、マシュマロとパスタが1つずつ置かれています。先生の説明の後、時間制限を設け、それぞれの班でパスタにマシュマロを刺して、どこまで高く積み上げられるかを競い合うのが今回のワークショップの趣旨であるパスタタワー建設です。

 

5分経過した辺りから、早速、沢山の形のパスタタワーが建設されていました。

多くのグループが説明を踏まえてタワーを作成しており、土台を3角形にするチームもあれば、6角形で土台を組み、真ん中に支柱立てて頑丈にするチームなど、それぞれの考えを踏まえた組み方がなされていました。

親御さん方に話を聞いていく中で、何故特徴的な形にしたのかという考え方や完成に向けての方向性などを知ることが出来、同じ材料で作られるものがここまで大きく違うのかと驚きました。

また、子供達とも交流する機会があり、お話をそれぞれする中で、高く組み上げるサポートやコツを教えることが出来ました。終わったあと笑顔で楽しかったと言って貰えたので、楽しい時間を作るお手伝いが出来たなと実感することが出来ました。

 

30分経過後は完成したパスタタワーの全長を測り、表彰式を行いました。今回の優勝は113cmを組み上げたチームとなりました。そのチームのタワーは完成形も美しく、綺麗に組めており、何より、そのチームをお子さんが中心となって建設したということに驚きました。

 

表彰後は、スカイツリーのある押上まで電車で向かい、実際の建築様式を眺め、どのような建築がなされているのかの見学が行われました。

 

今回のワークショップでは、スカイツリーや東京タワーなどの身近な建物を家庭でも揃えることの容易い材料で作ってみました。それぞれのご家庭でワークショップが終わったあともマシュマロとパスタを揃えるだけで楽しむことが出来る上、家族の夏の思い出作りにもなる、とても良い機会になったのではないかと思います。

 

レポート:染谷美里 (東京家政大学 造形表現学科 1年)

写真撮影;木村茜(東京家政大学大学院1年)