日時:2024年5月3日(土)10:30~18:00
見学場所:カトリック教会、旧斎藤家別邸、新潟市美術館、旧小澤家住宅、新潟市歴史博物館、りゅーとぴあ市民芸術文化会館
参加者:7名
企画:和田菜穂子
今回のツアーは郷土にある建築の魅力や街並みの美しさを伝えることを目的にGWに合わせて企画しました。
まずはつい数日前にリニューアルオープンしたばかりの新潟駅。動線がややこしいので、集合場所に選んだのはマルタケビル。安井建築設計事務所によって設計されたビルで、2020年にオープンし、今や駅前のシンボルになっています。待ち合わせ場所で折り紙建築のプロ五十嵐暁浩さんと初対面。五十嵐さんは新潟在住で普段は建築事務所で働いていらっしゃいます。マルタケビルの曲面の特徴を折り紙で上手く活かしていますね!
その後バスで移動し、徒歩で新潟市美術館まで移動。途中で立ち寄ったキリスト教会はマックス・ヒンデル設計(1927年竣工)です。司教様より内部をご説明いただきました。次に新潟の豪商の家、旧斎藤家別邸を見学した後、いよいよモダニズム建築の旗手前川國男による新潟市美術館へ。1905年新潟生まれの前川の最晩年にあたる1985年に竣工した美術館建築の集大成です。旧新潟刑務所跡地の再開発として西大畑公園と一体化して設計されました。
次も徒歩で移動し、食事処は築110年を超える古民家(漁業家片桐家住宅)を改築したレストラン魚や片桐寅吉。ランチ後は商家の小澤家住宅(新潟市指定文化財)を見学しました。そして、港町新潟の歴史を見て学ぶため、明治期の旧新潟税関、大正期の銀行建築がある、新潟市歴史博物館を巡りました。
最後がツアーの目玉です。長谷川逸子設計のりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館へ。市民に開かれた施設として、今年JIA25年賞を受賞しました。屋上庭園を開放しており、信濃川堤防の緑と連続したオープンスペースや展望スペースは市民の憩いの場となっています。今回は特別に能楽堂とコンサートホール、控え室などを見学させていただきました。残念ながら劇場は見学できませんでしたが、改めて新潟は芸術文化の賑わいのある都市であることを認識しました。今度はコンサートに来て実際に音の響きを体感してみたいです。
レポート:和田菜穂子