KIDS

【親子ツアー&ワークショップ】フランク・ロイド・ライトの自由学園明日館

2022.3.29
https://accesspoint.jp/reports/jiyu-gakuenws_-220329/

日時:2022年3月29日(火)10:30~12:30

見学場所:《自由学園明日館》(フランク・ロイド・ライト、1921)

参加者:大人7名、子ども10名

ナビゲーター:和田菜穂子

 

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ワークショップ当日は見頃を迎えた桜がクリーム色の壁に映え、外観の美しさが際立っていました。最初に建物内を見学するツアーを行いました。自分の通う学校と比べながら、かつての学校生活を想像したお子さんが多かったようです。最初は照明器具を使わずに窓からの自然光で勉強していたそうです。また、食堂ホールでは、窓の形をよく観察し、その後のワークショップでどんな窓を作りたいか考えました。ホールの窓をはじめ照明や家具のデザインにも取り入れられた幾何学模様を探したり、修復の前と後の大谷石の色味を比べたり、細部にも注目しながら見学しました。どの部屋でも、椅子に座ってみたり、暖炉を覗いてみたり、お気に入りの部分を写真に収めたりと、想いおもいの方法で建物を体験してもらえたようです。ツアーの最後には明日館に関するクイズも出題され、お子さんたちは建物内の椅子の種類や窓の模様といった問題の答えを熱心に探してくれました。

レポート:山東真由子(学生インターン)

慶應義塾大学医学部5年

 

 

自由学園の窓のデザインを、建築家になったつもりで自分なりにデザインしてみるというテーマのワークショップを開催しました。絵を描くのが好きな子、デザインに興味がある子など、様々なきっかけでこのワークショップの募集を見つけてくれ、小学生9名と未就学者1名が親子で参加してくれました。小学校低学年の子たちは、たくさんの色を使ってカラフルに仕上げており、高学年の子たちは、幾何学模様を組み合わせたデザインの構想を練っていました。描き終わってからは、全員で作品の発表を行いました。工夫した点を自分の言葉で上手に表現してくれました。今回のワークショップを通じて建築家の仕事に関心を抱いてくれた子がいたり、幾何学模様の多様性に関心を向けるようになってくれたり、一緒に参加された親御さんも自由学園の建物の魅力に気づいてくださったり、親子で参加できるワークショップならではの学びがある、実りのある1日となっていただけたのではないでしょうか。

 

レポート:舟山織沙(学生インターン)

慶應義塾大学法学部3年