日時:2023年2月5日(土)
見学場所:内藤廣設計《maison KEI》(2020)、《とらや工房》(2007)、《富士高原研修所》(2001)、吉田五十八設計《東山旧岸邸》( 1969)
参加者:18名
ナビゲーター:和田菜穂子
今回のツアーの主目的は内藤廣の新旧の建築を巡ること。まず最初にパリ三つ星レストランの《maisonKEI》へ。人気のレストランなので、なかなか予約が取れないことで有名です。エントランスの柱に巻かれているのを見て、アアルトみたいだな、と思いました。個室を貸切、AP会員の方に誕生日をお祝いしていただきました!
次に竹林を抜け、《とらや工房》へ。内藤廣さんは和菓子の老舗店虎屋の店舗設計を数多くおこなっています。その後、近代和風数寄屋建築の旗手である吉田五十八設計の《東山旧岸邸》へ。元首相の岸信介の邸宅として建てられました。現在は美しい庭園を介して《とらや工房》とゆるやかに繋がっています。
そして最後に今回のツアーの目玉である、内藤廣の初期作品である倫理研究所の《富士高原研修所》(2001年竣工)へ。通常は一般公開していませんが、特別に見学させていただきました。講堂、宿泊施設、清堂、そして庭園の奥には滝行や座禅など心身鍛錬のためにつくられたランドスケープもあり、隅々まで丁寧にご案内いただきました。内部写真はSNSにはアップできませんが、今に続く内藤デザインの萌芽、いえ開花を確認することができました。20年以上経過したとは思えない、とても素晴らしい施設でした。富士の大自然に囲まれた素晴らしい地ですね。ちなみに一昨年、東京紀尾井町にオープンした《紀尾井清堂》は倫理研究所の施設です。
今回はAP会員の先行予約に続き、残席を一般募集しましたが、またいつか一般向けに企画したいと思います。
企画:和田菜穂子