TOUR

自由学園明日館 親子ツアー&ワークショップ

2021.10.03
https://accesspoint.jp/reports/child-jiyugakuen/

日時:2021年10月3日(日)14:00~16:00
見学場所:《自由学園明日館》(1921年、フランク・ロイド・ライト)
参加者:14名(親子4組)
企画:和田菜穂子

運営サポート:太田涼介、舟山織沙、長門有紀(慶應義塾大学 学生インターン)

 

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心地よい晴天の中自由学園明日館にて、「建築家になったつもりで自分だけの窓をデザインしよう!」というテーマで、親子ワークショップを行いました。まずワークショップの前に、参加者全員で和田先生によるレクチャーを受けながらライト設計の自由学園明日館と遠藤新設計の講堂を見学し、様々な部屋の多様なデザインの窓を観察して回りました。ライトが当時児童向けに作った椅子に座ったり、当時と今の学校生活を比べたりと、自分で気になったところの写真を撮影するお子さんもいらっしゃいました。特に暖炉についてはあまり馴染みのないお子さんも多く、興味津々で構造はどんな感じかな?など考えを巡らせていました。

 

ワークショップ会場に向かい、いよいよホール部分の窓のデザインです。絵を描くことが苦手だったライトの手法と同様、定規などを使って描ける幾何学的なデザインを目指しました。学生インターンが事前に作ってきたデザインを参考にして、定規だけでなくコインを使って円を描いたり色をつけたりなど、窓の間の構造体によって隠れる部分を考えながら工夫してデザインしていきます。構図をよく考えながら慎重に丁寧に描き始めるお子さん、自分の直感のままに手を動かすお子さんもいて、それぞれ全く個性の違う作品となりました。完成後は実際のホールの窓をよく観察し、自分のデザインと比較してライトの造詣の深さを感じました。

 

参加者全員のデザインが終わり、ホールにてそれぞれのこだわったポイントなどを発表し、お互いに感想を述べ合いました。実際のホールと同じく対称的なデザインや明確なモチーフを持ったデザイン、保護者の方々も個性的で工夫を凝らしたデザインです。最後に明日館にまつわるクイズを皆で回答し、見学で気づいたことを元に回答したり館内に答えを探しに回ったりと、明日館や今回デザインした窓についての理解を深めました。

 

参加者の皆さんは楽しんでいただいたようで、またこのようなワークショップに参加したいとのご意見を伺いました!今回デザインした窓のキットは昼と夜では見え方が変わるため、お家に帰ってからも照明に照らしたりと様々な楽しみ方ができるのではないでしょうか。このワークショップが、建築の楽しさを感じ、自分なりの楽しみ方を見つけるきっかけになればと思います。

 

 

レポート:長門有紀(学生インターン)
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科 3年