日時:2021年7月3日-4日
宿泊:《白井屋ホテル》(藤本壮介、2020)、《真茶亭》(新素材研究所、2020)
参加者:13名
共同企画:白井屋ホテル/東京建築アクセスポイント
今回のAP会員限定のスペシャルツアーは白井屋ホテルと東京建築アクセスポイントの共同企画です。白井屋ホテル様のご厚意により、地元前橋のウォーキングツアー、そして翌日のバスツアーなど、建築づくしの2日間となりました。建築マニアには垂涎のレア企画です。まずはレポートとして白井屋ホテル宿泊編をご紹介します。
4つあるスペシャルルームのうち、一番人気のジャスパー・モリソンルームに宿泊した谷田泰さんと、ミケーレ・デ・ルッキルームに宿泊した菅野有希さんによるレポートです。
【ジャスパー・モリソン スペシャルルーム体験】
「スペシャルルームはいかがですか?どうせなら一番人気のジャスパー・モリソンで」
そんな案内を和田さんからいただき、このツアーが充実することに少しでも貢献できればと参加させていただきました。(後日、家内から大変羨ましがられましたが・・・)
アート作品を運搬するために作られた梱包用の箱のような部屋。そんなイメージでモリソンさんはデザインされたそうです。(本人もまだ竣工後の部屋は見ていないとか)
外に面した窓もなく、もちろんテレビもない。そんな空間で過ごす時間は、自分を見つめ直す時間にもなります。確かに箱の中のイメージですね。amazonmusicでBGMを流して過ごすのも良いひとときでした。
また、ライティングパイプが楽しめるのもこの部屋のポイント。23:30からはレインボータイムでは数名の方にお越しいただきました。こんなことができるのもこのツアーの楽しみですね。0時過ぎには就寝、歳のせいか4時過ぎの起床。いつの間にかライティングパイプの明かりは消えていました。
1点の心残りは、藤本壮介さんの絨毯や家具、安東陽子さんのテキスタイル。 これは次回の楽しみにとっておきます!
谷田泰
タニタハウジングウェア代表取締役社長
【あなどれない群馬について】
「アクセスポイントのスペシャルツアーを企画しています」と和田先生が仰っていたのが春先の事だったと記憶しています。私は可能な限り「設計のための修行」としてアクセスポイントのツアーに行こうと決めており、二つ返事で申し込みをさせていただきました。
東北出身の私にとって「群馬」ってなんだか親近感の沸く「近場」な存在で、正直なところわざわざツアーで行く必要があるのかな?と思っていました。
・・・・が、想像を絶する大変豊かで楽しい修行となりました。
ツアー大目玉の白井屋ホテルのロビー・レストランでは、見事に既存の床スラブを抜かれ白くほっそりした階段が橋の様にかけられ、たくさんの植栽がちりばめられていました。この大空間は、何度渡っても飽くことなく、アート作品の光るパイプと自然光が織りなす様々な表情に大変魅せられました。私は一泊二日の中で何度も何度もしつこいほどにこの階段を利用しました。
そして、運よくミケーレ・デ・ルッキルームに宿泊をすることができました。薄く線の細い「木板」がまるで生命を与えられたかのような力強い演出に使われておりました。夜になると漏れる光が床に映し出されてとても綺麗でした。
まだまだたくさん触れたいのですが、長文となりますのでこの程度にいたします。新旧の入り混じる独特の魅力が詰まった群馬建築に、これもまたユニークで素敵な建築アクセスポイント会員のみなさまとご一緒できたこの幸運を感謝しています。
ただの群馬が、更に魅力的な「あなどれない群馬」に。素晴らしい修行でした。皆様どうもありがとうございました。
菅野有希
シアカンパニー代表取締役
これからもAP会員の皆さんと一緒に「建築を巡る旅」を続けていきたいと思います。旅の思い出は「素敵な場所」と「素敵な仲間」が大切です!「人生で一番良かった!」と思っていただけるようなスペシャルなツアーを企画して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
和田菜穂子
東京建築アクセスポイント代表理事
*AP会員は随時募集中。詳細はこちら