日時:2020年11月20日(金)〜23日(月)
ナビゲーター:磯達雄
企画:和田菜穂子
【1日目訪問先】高知県知事公邸(村野藤吾設計)、高知県立美術館(日本設計)、雲の上ホテル、雲の上ギャラリー(以上、隈研吾設計)
現地集合の待ち合わせ場所は、村野藤吾設計の高知県知事公邸。県の職員の方にご案内していただき、その後、高知県立美術館に移動し、隈研吾展を鑑賞しました。そしてレンタカーで梼原に移動。隈研吾の初期作品「雲の上ホテル」に宿泊。隣接する小さなミュージアム(雲の上ギャラリー)の構造は夜見ても圧巻でした。
【2日目訪問先】梼原町役場、雲の上の図書館、複合福祉施設YURURIゆすはら、マルシェゆすはら(以上、隈研吾設計)、ゆすはら座(設計者不詳)、大方あかつき館(團紀彦設計)
2日目は隈研吾ワールド満載の梼原ツアー。梼原町役場では町長さんに議場を案内していただきました。電動で動く議長席は収納可能で、議場は災害時には避難所としても使うこともできます。雲の上図書館は靴を脱ぐ仕組みで、子どもたちが階段スペースに座り込み、真剣に読書している姿が印象に残りました。昭和23年に竣工した木造の芝居小屋「ゆすはら座」は隈研吾にインスピレーションを与えた建物です。天井の装飾などに特徴があります。その後、黒潮町に移動し、白い端正な佇まいの「大方あかつき館」を見学しました。この建物は上林暁の資料館と大方図書館の二つの施設で構成されています。
【3日目訪問先】海のギャラリー(林雅子設計)、土佐清水にある建築ツアー
3日目は林雅子の代表作である「海のギャラリー」にて、海ギャラChill Outというイベントの一環で、林雅子の元所員である白井克典氏と磯達雄によるトークイベントが開催されました。所員ならではの白井氏によるエピソードに耳を傾け、とても興味深いお話を伺うことが出来ました。トーク後は土佐清水周辺にある建築を巡るツアーに参加。ここでも團紀彦設計の「足摺テルメ」(現在閉館中)などを外観から見学しました。夜は「海のギャラリー」のテラスにて、懇親会が行われました。終日開催されたイベントのおかげで、「海のギャラリー」の朝から夜までの様相の移り変わりを体験することができ、魅了されました。
【4日目】足摺海底館、自由行動
4日目は土佐清水にある足摺海底館を外観から見学した後、高知市内に戻り、解散。私は竹林寺納骨堂(堀部安嗣設計)と牧野富太郎記念館(内藤廣設計)を見学し、美しい紅葉や自然を堪能しました。
海や貝殻が大好きな私はすっかり林雅子の「海のギャラリー」に魅了されてしまいました。またいつか高知ツアーを企画したいと思います。その際は是非ご参加ください。
レポート:和田菜穂子