TOUR

【AP会員限定スペシャル】白井屋ホテル&群馬ツアー(ツアー編)

2021.07.03-04
https://accesspoint.jp/reports/ap-gunma-2/

日時:2021年7月3日–4日

 

見学場所1日目:《FUTURO》(マッティ・スーロネン、1968年)、《T House》(藤本壮介、2005)、《前橋刑務所煉瓦塀》(不詳、1889年)、《グラッサ 》(中村竜治、2018)、《なか又 前橋本店》(長坂常、2018)、《日本橋海鮮丼つじ半 前橋店》(高濱史子、2020)、《アーツ前橋》(水谷俊博、水谷玲子、2012)、《花むらビル》(第一工房、1986)、《太陽の鐘》(岡本太郎、藤本壮介)、《前橋市立図書館》(第一工房、1974)

 

見学場所2日目:《JINS 前橋みなみ店》(谷尻誠、2020)、《なか又パワーモール前橋みなみ店》(高濱史子、2020)、《JINS PARK》(永山祐子、2021)、《JINS 川原倉庫》(青木淳)、《原美術館ARC》(磯崎新、1988)、《遊喜庵》(原広司、1988)、《テラス沼田》(宮崎浩/プランツアソシエイツ、 2019年)、《旧沼田貯蓄銀行》(不詳、1908年頃)、《旧日本基督教団沼田教会紀念会堂》(小菅幸之助、 1914)、《旧土岐家住宅洋館》(伊藤平三郎、 1924)、《生方記念文庫》(岸和郎、2015)

 

参加者:13名

 

ナビゲーター:磯達雄

 

共同企画:白井屋ホテル/東京建築アクセスポイント


東京建築アクセスポイントと白井屋ホテルの共同企画によるスペシャルツアーのご報告です。1日目は二つのグループに分かれて行動。まず最初に私たちのグループは藤本壮介の処女作《T House》を特別に見学させていただきました。アートコレクターT氏の素敵なお住まいです。不定形な形ですが、天窓があったり、和室の障子戸から柔らかな光が差し込んだりして、家全体が明るく広々と感じます。

 

円盤のような形の《FUTURO》は移動型のレジャーハウスです。フィンランドからやってきました。オイルショックで限定販売となり、世界で数えるほどしか流通しなかったようです。軽井沢にあったものをカーサブルータスが発掘し、2001年デザイナーズウィークで展示。橋渡しをする形でフェリカ建築&デザイン専門学校に引き取られ、現在はここで恒常的に展示されています。中銀カプセルタワーのカプセルは一人用ですが、こちらは家族用のサイズです。

 

その後、お昼を《グラッサ 》で食べ、前橋市内のウォーキングツアーへ。白井屋ホテルの守田さんが案内し、磯がガイド役となり、《アーツ前橋》からスタート。隠れた名建築《花むらビル》の内部見学では、参加者からどよめきが、、、。ここはもともと商業ビル兼住居でしたが、今は空きビルとなっています。螺旋階段が特徴的ですね。そのほか岡本太郎の《太陽の鐘》を見学。 長い鐘付き棒は藤本壮介がデザインしました。前橋は藤本さんのユニークな建築やデザインがまとまって見られるのでいいですね!

 

二日目は貸切バスで移動。あいにくの雨でしたが、《原美術館ARC》では開架式収蔵庫を特別見学させていただきました。最後は沼田市へ。宮崎浩の《テラス沼田》はリノベーションによって大型商業施設から生まれ変わった市庁舎です。その近隣には歴史的建造物を移築したエリアがあります。沼田市によるこのような既存建築を保存活用する取り組みは他の地域へ広がっていってほしいですね。

 

建築づくしの2日間でした!

 

白井屋ホテル宿泊編はこちら

レポート:和田菜穂子