見学先:赤煉瓦酒造工場(1904年)、北区立中央図書館(1919年)
参加者:6名
ナビゲーター:和田菜穂子
北区にある二つの赤煉瓦建築をめぐるツアーを開催しました。
まず最初に訪れたのは国重要文化財の赤煉瓦酒造工場です。明治37年(1904年)に大蔵省醸造試験所として設立されました。建築家は妻木頼黄です。妻木は愛知県半田市にも明治31年に赤煉瓦でカブトビール工場を設計しています。どちらもドイツのビール工場を参考にしながら設計しており、明治期の貴重な煉瓦造り建造物として、登録有形文化財に指定されています。酒造にまつわる研究所としての役目を終え、現在は展示スペースとして活用されています。ちなみに同じく妻木頼黄が設計した横浜の赤レンガ倉庫はこの後に竣工しています(1号は1913年、2号は1911年)。
ツアーの最初に会議室で簡単なレクチャーが行われました。外観は赤煉瓦ですが、内部に関してはヴォールト天井の白いタイルを使った旧麹室、コンクリート打ち放しの地下貯蔵室など、酒造のプロセスに伴い、設えが異なっていました。
次に訪れたのは北区立中央図書館です。元々は旧陸軍造兵廠の弾薬類の製造工場で大正8年(1919年)に建設されました。北区にはこれ以外にも旧陸軍の関連施設が今も残されています。こちらは赤レンガ倉庫の一部を残しながら、区の図書館として生まれ変わりました。設計したのは佐藤総合計画です。赤レンガ棟の内部には鉄骨のトラス構造が剥き出しになっており、歴史を継承しつつ、今に伝えています。
待ち合わせ場所の王子神社でお参りしましたが、この日は一粒万倍の日でした。お天気に恵まれ、気持ちのいい歴史散歩を楽しむことができました!
レポート:和田菜穂子