日時:2018年10月13日(土)13:30~17:00
見学場所:《ルボワ平喜》(1979)、《ヴェッセル・きらめく器》(1990)、《ラポルタ和泉》(1990)、《マインド和亜》(1992)、《ドラード和世陀》(1983)
参加者:11名
スペシャルゲスト:梵寿綱(建築家)
ナビゲーター:和田菜穂子
*****
東京建築アクセスポイント定番ツアーの一つである、梵寿綱建築を巡るツアーが開催されました。今回のツアーは10月2日のテレビ放映後のものです。池袋駅東口交番前に集合した一同はまず≪ルボワ平喜≫(1979)に向かいました。彫刻が施された鉄の門扉を潜るとそこには様々なタイルや彫刻で彩られた圧倒的なホール空間が広がっています。ここで和田先生による梵寿綱建築のレクチャーがクイズ形式で行われました。
続いてすぐ近くにある《ヴェッセル・きらめく器》(1990)で建物入口にある小さな彫刻やタイルを楽しんだ後は電車で移動して《ラポルタ和泉》(1990)へ。《ラポルタ和泉》(1990)は入口にある巨大な女性の彫刻が目を引く集合住宅です。この女性の彫刻は建物外から見ても特徴的ですが、中から見上げるとまた違った表情が伺えます。
《マインド和亜》(1992)は1階から最上階までを貫く中庭空間が特徴的です。建物来訪者は通常その中庭空間までしか入れませんが、今回は特別にオーナーの石井さんの案内で上階へ行き、中庭を見下ろしながら石井さんの建物に対する想い・竣工当時の様子を伺う事ができました。
最後に向かった《ドラード和世陀》(1983)では梵寿綱ご本人が登場しました。1階アンティークショップで梵さんを囲んで直接お話を伺いましたが、御歳84歳とは思えぬ饒舌でウィットに溢れるお話に全員が引き込まれていました。
今回のツアーにはテレビを見て参加したという親子や、梵寿綱建築のファンでツアーが開催されるのをずっと待っていたという方等が参加して下さいました。ぱっと見は奇抜と思えてしまう梵寿綱建築ですが、そこには梵さんの深い想いとアーティストの意気込み・コラボレーションが込められています。東京建築アクセスポイントでは今後も見て触れて知る事が出来る建築の魅力を発信していきます。
レポート:阿久根 直子(学生インターン)
桑沢デザイン研究所 デザイン専攻科2年