日時:2018年9月22日(土) 13:00-17:00
見学場所:≪川口市めぐりの森≫(設計:伊東豊雄、2018)他赤山歴史自然公園(イイナパーク川口)、国登録有形文化財≪旧田中家住宅≫(設計:櫻井忍夫(1921)、1934増築)
参加者:7名
ナビゲーター:磯達雄
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猛暑が続いた夏の間お休みしていたツアーが久しぶりに行われました。訪れたのは伊東豊雄設計による≪川口市めぐりの森≫(2018)と隣接する赤山歴史自然公園、そして同じく川口市内にある国登録有形文化財≪旧田中家住宅≫(1921)です。
≪川口市めぐりの森≫は川口市初の公営火葬場として建設され、その有機的な屋根のフォルムが特徴的です。すでに稼働
その後は隣接する赤山歴史自然公園(イイナパーク川口)を訪れました。こちらにも同じ伊東豊雄設計による≪地域物産館≫と≪歴史自然資料館≫が在ります。途中、テント地が風船の様に膨らんで地面に這ったような巨大遊具「ふわふわドーム」がありました。どうやら上に乗ってトランポリンの様に跳ねるようで、子供だけでなく大人も楽しそうに遊んでいた為、私達も興味を引かれ、その不思議な浮遊感を楽しみました。
≪地域物産館≫はいくつものつららが地面に突き刺さり、それが建物の内外を囲ったかのような形状が面白く、≪歴史自然資料館≫では彫刻展「はるかな時のすきまで」を楽しみつつ川口市の歴史について学びました。
その後訪れたのは、大正12年(1921)に建てられ昭和9年(1934)に和館を増設した洋風住宅≪旧田中家住宅≫です。こちらは当時味噌醸造業・材木商で財を成した豪商の住宅ですが、基本は木造煉瓦造3階建ての洋館としつつ要所に和風を取り入れた造りや増築部分との取り合い、回遊性など「なるほど、こういう納め方をしているのか」と目を見張る箇所がいくつもありました。
企画彫刻展「はるかな時のすきまで」とのコラボレーションも素敵で、県営施設と住宅、現代アートと近代住宅など、様々な要素を楽しむ事が出来た一日でした。
レポート:阿久根 直子(学生インターン)
桑沢デザイン研究所デザイン専攻科2年