日時:2018年10月6日(土)14:00~17:00
見学場所:《神奈川県立近代美術館》、《山口蓬春記念館》
参加者:10名
ナビゲーター:和田菜穂子
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東京建築アクセスポイント代表の和田先生は、Alvar Aaltoの生誕120年(2018年)を機に発足した北欧建築の専門家による研究会「AALTO120」の代表でもあります。今回はその和田先生が関わった展覧会「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」のギャラリートークが神奈川県立近代美術館葉山にて行われました。
ギャラリートークは東京建築アクセスポイント会員限定企画でしたが、人数調整の関係で一般参加者も受け付ける事になりました。会員の3名とはツアー開始前の午前中に、京急電鉄が発行している「葉山女子旅きっぷ」を利用して別途楽しむ時間を設けました。訪れたのは海の傍にある森戸神社です。こちらは夕陽を眺めるスポットとして有名だそうですが、午前中に訪れてもとても素敵で、ヨットが浮かぶ葉山の海や砂浜・景色を皆様と堪能しました。その後、森戸神社近くのレストランで食事を取り、美術館まで散歩しました。
いよいよ和田先生によるギャラリートークが始まりました。同時に開催されていたコレクション展「描かれた「建物」」からスタートし、「アルヴァ・アアルト もう一つの自然」展へ。和田先生の解説のもと、アルヴァ・アアルトの生涯を沢山の資料と共に知る事が出来ました。中でも目を引いたのは、代表作パイミオのサナトリウム(1933)の一室を再現したスペースやドイツの写真家アルミン・リンケによる写真の数々です。そして展示の最後に現れた特設コーナー「アアルト・ルーム」は特に圧巻でした。ここにはアルテック社の協力のもと、実際に座って体感できるアアルトの家具が沢山並べられていて、葉山の自然と海を眺めながら展覧会で観た家具の座り心地・使い心地を体感する事が出来ました。
展覧会鑑賞後は外に出て、野外展示している彫刻の数々を楽しみ、近くの≪山口蓬春記念館≫を訪問。吉田五十六や大江匡が増改築を手掛けた家屋で山口蓬春の作品と秋を迎えた庭の木々を楽しみました。
会員の方3名とは午前中から、それ以外の方も午後からアルヴァ・アアルト展と共に葉山の自然をたっぷりと楽しんだ一日でした。
レポート:阿久根 直子(学生インターン)
桑沢デザイン研究所デザイン専攻科2年