TOUR

【AP会員限定】白樺湖夏の家バスツアー

2019.7.27
https://accesspoint.jp/reports/%e3%80%90ap%e4%bc%9a%e5%93%a1%e9%99%90%e5%ae%9a%e3%80%91%e7%99%bd%e6%a8%ba%e6%b9%96%e5%a4%8f%e3%81%ae%e5%ae%b6%e3%83%90%e3%82%b9%e3%83%84%e3%82%a2%e3%83%bc/

日時:2019年7月27日(土)7:00~20:00

見学場所:≪神長官守矢史料館≫(藤森照信/1991)、≪空飛ぶ泥船≫≪高過庵≫(藤森照信/2011)、≪低過庵≫(藤森照信/2017)、≪白樺湖夏の家≫(武藤章/1968)、≪片倉館≫(森山松之助/1928)

参加者:13名

ナビゲーター:和田菜穂子

 

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今回のツアーレポートは参加したAP会員の方の感想になります。

 

第3回会員限定バスツアーは諏訪、白樺でいくつかの建築を見学しました。最初に訪れた「神長官守矢資料館」は藤森照信氏の設計。コンクリート造で作ってはいますが、外壁は土壁、割木、屋根は地元でも産出している鉄平石で周りの環境に溶け合っていました。展示物は諏訪大社上社の神事・御頭祭(酉の祭)の神饌の実物復元(鹿の首など)が「リアル」に展示されていました。また3つの茶室(高過庵、低過庵、空飛ぶ泥船)は内部には入ることはできませんでしたが、それぞれに空間の演出があり一見の価値がありました。また、諏訪の歴史を知り、諏訪大社の存在の大きさを感じました。雨が途中で強く降ってきましたが、諏訪の龍神様が歓迎してくれたのかもしれません。

 

昼は、北欧レストランのガムラスタン。食事は美味しく優雅なランチタイムを過ごしました。白樺夏の家はアアルトの元で学んだ武藤章氏の設計。光の取り込み方や全体を見渡せる空間、自然を満喫する窓の大きい空間等が良く、アアルトの影響を受けながらも独自の世界観が感じられました。白樺は夏も涼しいので、リビングの暖炉は私たちが訪ねた際、使われておりました。白樺から車山、霧ヶ峰を通過して諏訪へ。名前の通り霧が深い道を移動しました。

 

最後に片倉館(1928年竣工)。森山松之助氏設計の洋風建築は、周囲の建物と見比べるととても目立つ建物です。台湾総督府も手掛けている方であり、影響を受けているように感じました。構造は木造と鉄筋コンクリートの混構造。外装だけでなく、内部も和室、洋室と細部へのこだわりには感動しました。

 

各建物で案内を行って頂いた方の丁寧な説明。参加している会員の熱心に写真を撮る姿。共に純粋に建物が好きな人達であり、建物に対する熱の強さを感じました。いつか藤森先生の茶室、片倉館の浴場を再訪し、今度は中に入ってみたいと思います。

AP会員:Nさん(男性)