日時:2019年3月9日(土) 13:00-15:00
見学場所:荏原から旗の台を街歩き
参加者:13名
ナビゲーター:若原一貴
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幸いにも行楽日和であった昼下がり、14名の参加者がツアー出発地点である西小山駅前に集まりました。このツアーでは住宅街を歩きます。西小山から通常徒歩20分弱で着く旗の台駅までを、若原先生の解説のもと様々な名建築を約2時間かけて見て回るというものです。参加者の年齢はおよそ30代~60代と幅広く、夫婦や友人同士、さらにはベビーカーを連れた家族での参加もありました。
数分歩いて目的の建物に到着するごとに、若原先生がその建物の背景や見どころの解説を行います。参加者が気になったところを直接若原先生に質問したりできるのも魅力です。若原先生がキーワードや人名を出すと、同時に参加者の多くがうなずいたりするのを見て、さすが建築への関心が高い方々が集まっていると感じました。
徒歩で歩ける範囲に知られざる名建築がこれほど多く集まっているのかと皆驚いているようでした。特に、ある建物を若原先生が指さしたとき、それが実は谷口吉郎の自邸だと伝えられると一同どよめいていたのが印象的でした。また、ツアー当時、ツアーの終着地点である旗の台駅は戸越銀座駅に見られる木組みの屋根と同じものを工事中であったお陰で、その施工方法と過程を目で見られるという嬉しい機会にも恵まれました。
「オープンしなけん」はこれが初めての開催であるため、皆のフィードバックが次回開催に向けて大変貴重であると伝えたこともあるのか、アンケートはみな自由記述欄まで丁寧に書いてくださり嬉しく思いました。「自分が知らなかった建築を発見できたのが良かった」という声と次回への期待が特に多く、オープンしなけんのテーマの一つである「品川区の魅力的な建築を新発見しよう」という目的をほぼそのまま達成させたツアーだったのではないかと思いました。
サポートスタッフ:鈴木光(学生インターン)
慶應義塾大学理工学部1年