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【OZONE共同企画:丹下健三のゆかり文化幼稚園】

2018.10.11
http://accesspoint.jp/reports/%e3%80%90ozone%e5%85%b1%e5%90%8c%e4%bc%81%e7%94%bb%ef%bc%9a%e4%b8%b9%e4%b8%8b%e5%81%a5%e4%b8%89%e3%81%ae%e3%82%86%e3%81%8b%e3%82%8a%e6%96%87%e5%8c%96%e5%b9%bc%e7%a8%9a%e5%9c%92%e3%80%91/

日時:2018年10月11日(木)14:00~17:00

見学場所:丹下健三設計《ゆかり文化幼稚園》(1967)、今井兼次設計《カトリック成城教会》(1955)

参加者:30名

ナビゲーター:倉方俊輔

 

 

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リビングデザインセンターOZONEとの共同企画はこれで3回目となります。今回は建築家・丹下健三の全盛期といえる1967年に完成した「ゆかり文化幼稚園」を訪ねました。これは丹下の作品の中でもかなり珍しい、子どもを対象とした作品です。実際に訪ねてみると、子どもを一人の人間として捉え、そこかしこに死角が多くあり、それが「闇」として存在していることに気づきます。どこからでも見た渡すことができるという、現在よく見られる「オープンスペース」ではないのです。森にあるような窪みや溜まりの場が存在し、そこにひっそりと身を隠し、自分だけの時間が持てる工夫がなされています。それこそが丹下独自のヒューマニズムだと思いました。

 

もともとは成城学園にあった自邸が縁で、創設者から依頼を受け、設計に至ったそうです。驚くべきことに、今もなお当時のまま、ほとんど手を加えることなく、大切に使われ続けています。丹下健三の建築が時を経ても古びることなく、むしろ年月を経たことで、こどもたちのアクティビティの歴史が刻まれている大きな器のように思えました。まさに丹下健三の最高傑作といって良いでしょう。

 

プレファブリケーションのPC版の突出した庇がリズミカルに校庭に向かう様子は、大砲のように見えますが、とてもかっこよく、しびれます。どこを撮ってもシャープで、写真映えのする建築でした。

 

その後、今井兼次設計の《カトリック成城教会》に立ち寄りました。こちらの建築もとても素晴らしく、地域に愛され続けている秀逸な建築です。

 

レポート:和田菜穂子