TOUR

【オープンしなけん】「品川宿の建築に見る職人たちの技」ツアー

2019.3.9
http://accesspoint.jp/reports/%e3%80%90%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%b3%e3%81%97%e3%81%aa%e3%81%91%e3%82%93%e3%80%91%e3%80%8c%e5%93%81%e5%b7%9d%e5%ae%bf%e3%81%ae%e5%bb%ba%e7%af%89%e3%81%ab%e8%a6%8b%e3%82%8b%e8%81%b7%e4%ba%ba/

日時:2019年3月9日(土) 10:00-12:00

見学場所:善福寺、法禅寺、寄木神社、北品川橋、品川神社の大鳥居、聖蹟公園など

参加者:15名

ナビゲーター:倉方俊輔

 

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品川区と東京建築アクセスポイントが連携し、今年初めて開催された「オープンしなけん2019」。関連イベントの一つとして、魅力発見ツアー「品川宿の建築に見る職人たちの技」をおこないました。

 

北品川駅からスタートし、旧品川街道を通りながら建築を巡りました。まずは都営北品川アパート付近の看板建築を見学しました。現在、看板建築は失われつつありますが、戦災などを逃れた北品川にはまだいくつかの看板建築が残っています。見学した建物は関東大震災後に防火耐火のために銅板を表面に貼り付けていましたが、これらの銅板は意匠的にも工夫が凝らされており、部分部分によって様々な貼り方や模様を付けたデザインが見られました。

 

旧街道沿いには寺院が並んでいます。善福寺は鎌倉時代に創建され、本堂には伊豆長八の鏝絵が施されています。ところどころ傷んでいますが、素晴らしい左官技術により描かれた鏝絵が見られる貴重な建物です。

 

同じく旧街道沿いの法禅寺は境内を囲む塀や本堂の側面などが煉瓦積みであるという建物です。私は今まで寺院と煉瓦という組み合わせを見たことがなかったので、非常に新鮮に見えたとともに新しいものを積極的に取り入れてきた寺院建築が、近代に可能性をひろげてきたのだなと感じました。さらにツアー参加者からの質問から、通常瓦で仕上げる棟にはタイルが使われているのではないかということがわかり、この建物の建築的な価値がツアーを通じて高まるといった発見もありました。

 

最後に寄木神社を見学しました。こちらも本殿の扉に伊豆長八の鏝絵《天鈿女命功績図》が描かれています。社殿は土蔵造りになっており、かなり高さがあって立派なものです。歴代の狛犬が並べられているのも面白く、時代ごとのスタイルの変化がよくわかります。

 

ツアーでは他にも北品川橋、品川神社の大鳥居、聖蹟公園などを見学しました。東京建築アクセスポイントでは今後もこのような品川区にある魅力ある建築について調査を続けてまいります。

 

中村 竜太(学生インターン)

早稲田大学 創造理工学部 建築学科4年