上越市高田は城下町として栄えた400年の歴史をもつ歴史ある町です。豪雪地域であり、雪を避けるための雁木(ガンギ)と呼ばれる歩行者のための通路空間があります。高田には見るべき近代建築がたくさんあり、情緒ある歴史的景観を眺めながら建築散策し、半日で約1万5千歩達成しました!
まず最初に訪れたのはW.M.ヴォーリズ設計の日本聖公会高田降臨教会 (1926) 。当初からもみじ幼稚園と併設されていました。いまもみんなに愛されている教会です。
次に小林古径美術館へ。近代数寄屋建築の巨匠・吉田五十八が設計した小林古径邸が敷地内に移築されています。もともとは東京大田区にあった邸宅を新潟県高田城址公園内に移築したもので、国の登録文化財になっています。さらにその隣には小林古径画室があり、こちらも吉田五十八が設計したもので、移築した古民家に広い和室のアトリエを加えて改築したものです。
次は「高田世界館」へ。世界最古級と言われるレトロな映画館です。上映の合間に内部を見学させていただきましたが、サメの映画が上映されており、たくさん着ぐるみのサメがいました。映写室を覗くと、なんだかニューシネマパラダイスの音楽が聞こえてきそうです。地元民だけでなく全国の映画ファンのみなさんに愛されている歴史ある映画館です。
旧高田市街地雁木通を抜け、木造和洋折衷住宅の高田旧陸軍旧師団長官舎(1910年)へ。この素敵な洋館は現在、資料館とレストランになっています!
レポート:和田菜穂子