WORKSHOP

【夏休みスペシャル】メガストラクチャーを作ろう!~パスタタワーを作ろう!~

2019.7.22
https://accesspoint.jp/reports/%e3%80%90%e5%a4%8f%e4%bc%91%e3%81%bf%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%ab%e3%80%91%e3%83%a1%e3%82%ac%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%a9%e3%82%af%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%82%92%e4%bd%9c%e3%82%8d/

日時:2019年7月22日(月)11:30~13:30(午前の部)、15:00~17:00(午後の部)

開催場所:さいたまスーパーアリーナTOIRO(2000年、日建設計)

参加者:親子各20組

企画:和田菜穂子 / 運営サポート:中村竜太、山東真由子、鈴木里紗、佐原由華、原田麻由

主催:さいたまアリーナ

 

 

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このワークショップはパスタとマシュマロを使ってタワーの構造を学ぶものです。まずワークショップを始める前に、和田先生から「メガストラクチャー」という言葉の意味や世界にある高層タワーの歴史についてお話を伺いました。その後アリーナの職員の方に屋上へ案内していただきました。屋根を支える6本の梁や建物の端から端まで渡された張弦梁、免震装置などを間近で見学し、アリーナの構造について目で理解することができました。前日のワークショップにも参加されたお子さんもいるようで、アリーナの構造についての質問に元気に答えていました。

 

その後ワークショップ会場に戻り、パスタタワー製作へ。家族ごとにチームになり、高さ(用)・揺れに対する強さ(強)・見た目の美しさやユニークさ(美)を競いました。初めてのタワー製作に戸惑いつつも、設計図を描いてみたり、マシュマロで土台を作ったりと思い思いに手を動かします。お子さんが一人でどんどん作っていくチームもあれば、兄弟でチームワークを発揮するチーム、保護者の方がお子さん以上に熱中しているチームもありました。1時間という限られた時間にも関わらず、午前はそとタワーチームの132cm、午後はチームジェイドの128cmが最高で、お子さんの身長を超えるような高いタワーが出来上がりました。どのチームも健闘しており優勝チームを決められないほどでしたが、用・強・美全ての要素を考慮して、午前はHitakaチーム、午後はカワセミチームが選ばれました。

 

部分によってマシュマロの大きさや向きを変えたり、パスタを二重にして使ったりと材料の使い方に工夫をしたのが勝因だったようです。他のチームも風車をつけたり星形をデザインしたりと意匠にこだわったり、三角形の構造を使う、筋交いを入れて補強するなど和田先生のアドバイスを参考に工夫をしたりして個性的なタワーが出来上がり、そのチームワークや発想力に驚かされました。残念ながら完成間際にバランスが崩れ、倒れてしまうチームもいくつかありましたが、簡単に手に入る材料なのでご家庭でまたチャレンジしてほしいと思います。参加者の中には建築家志望というお子さんもいて、特に楽しんでくれたようです。普段あまり建築に親しむ機会がないお子さんにとっても、工作を楽しむと同時に建築の構造に興味を持つきっかけになったのではないかと思います。

 

レポート:山東真由子(学生インターン)

慶應義塾大学医学部3年