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    「学びなおし西洋建築」第10回 バロック

    バロック様式の性格を一言でいうと、動的(dynamic)であるということです。ひとりひとりの感情に訴えて、権威を示します。そのために総合芸術的な手法がとられます。建物の中の彫刻や絵画、外部の庭園や都市計画などが、ひとまとまりになって効果を挙げるよう、工夫されるのです。目的がはっきりして、分かりやすく、感服させるような大胆さと、情に働きかける繊細さを併せ持ちます。
    今回はバロック様式の展開を、16〜18世紀という時代の力学から見ていきます。この時代は近代のはじまりであると同時に、それと異なる特質を持つものとして「初期近代」あるいは「近世」とよばれます。
    バロック建築は、すがるべき絶対の権威があるという思いを、一人一人に抱かせようとします。このような性格について考えることは、近世という一見わかりづらい時代を理解する手がかりとなるでしょう。
    16〜18世紀であっても、当時のフランスの宮殿建築やイギリスの動向、あるいはロココ様式については、バロック(イタリア・バロック)と異なるものとして解説するものもあります。この講義では、これらもバロック建築の枠組みの中で捉え、近代と似ていながら同一ではない、近世の秩序のありように迫ります。

     

    この「学びなおし西洋建築」シリーズは各回90分で完結します。各回30〜40枚のパワーポイント資料を用い、講義の全容を記した6〜8枚程度のレジュメを事前に配布します。具体的な建築を、背景となる社会との関係とあわせて読み解くことで、腑に落ちる西洋建築史にしたいと思います。質疑応答の時間を、各回の講義の中間と最後にあわせて20分ほど設けますので、なんなりとご質問ください。次回以降は、以下の内容を予定しています。

     

    第11回 新古典主義 11月14日(土)10:00〜11:30
    第12回 ゴシック・リヴァイヴァル 12月5日(土)10:00〜11:30
    第13回 都市と市民社会 12月19日(土)10:00〜11:30

    • 日付
      date
      2020.10.31(土)10:0-11:30 (1週間後まで何度でもご覧いただけます)
    • 参加費
      price
      2800円
    • ナビゲーター
      navigator
      倉方俊輔