TOUR

【AP会員限定】両国・浅草ツアー

2018.12.15
https://accesspoint.jp/reports/ap%e4%bc%9a%e5%93%a1%e9%99%90%e5%ae%9a%e6%b5%85%e8%8d%89%e3%83%84%e3%82%a2%e3%83%bc/

日時:2018年12月15日(土)14:00~19:00

見学場所: 槇総合計画事務所《刀剣博物館》(2017)、松田平田設計《ライオン両国ビル》(1971)、長坂大《岡建工事株式会社》(1994)、横河設計工房《DECO》(1990)、海野健三《花火を見る家》(1987)、アトリエ・ワン《ボク邸》(2008)、久野節≪浅草駅ビル≫(1931/2012 復元)、浅草地下商店街(1955)、銀座線浅草駅4番出口(1927)、隈研吾建設都市設計事務所≪浅草文化観光センター≫(2012)、フィリップ・スタルク≪スーパードライホール≫(1989)

参加者:10名

ツアーナビゲーター:若原一貴、倉方俊輔

 

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東京建築アクセスポイントでは年に数回、会員限定のツアーやイベントを企画しています。今年は忘年会を兼ねて、両国・浅草周辺を巡りました。私達はやはり“建築”の団体ですので、忘年会の会場は建築家・デザイナーが関わった所を選びました。その会場とは浅草にあるフィリップ・スタルク設計の《スーパードライホール》内のレストラン「フラムドール」です。

 

ツアーはまず若原先生ガイドによる両国駅周辺の建物見学から始まりました。最初に向かったのは旧安田庭園の横に建つ、槇総合計画事務所《刀剣博物館》(2017)です。屋上庭園に上がり旧安田庭園と建物との関係性を体感しました。その後は浅草に向かって歩きながら、松田平田設計《ライオン両国ビル》(1971)、長坂大《岡建工事株式会社》(1994)、横河設計工房《DECO》(1990)、海野健三《花火を見る家》(1987)、アトリエ・ワン《ボク邸》(2008)を外観から見学しました。その中でも、《ライオン両国ビル》の「ライオンは歯磨きを始めとした衛生用品の会社なので、ビルも建てられた年代の割に白く綺麗に保たれている」という話と隅田川の花火大会を見るためにどの建物も花火台が設けられている。という話が特に印象的でした。

 

若原先生の後は吾妻橋で倉方先生に解説をバトンタッチ。倉方先生は主に浅草の都市景観について解説をされました。東武線浅草駅の、関東で初めて百貨店を併設した駅ビルが2012年には開業当時の外観へと復元されたお話を伺い、今となっては貴重な昭和の雰囲気漂う浅草地下商店街(1955)を歩き、今井兼次デザインによる銀座線浅草駅4番出口の「地下鉄出入口」サインを鑑賞し、1921年竣工の《神谷バー》が今も見守る交差点を渡って隈研吾建設都市設計事務所≪浅草文化観光センター≫(2012)を見学するなど、浅草の今昔物語を全員で体感した時間でした。

 

そして向かった今回のハイライト《スーパードライホール》。真っ黒な外観に対して、バブル期ならではの独特な個室空間に参加者全員のテンションが上がりました。それは東京建築アクセスポイント・アドバイザーの深尾先生に「今年の忘年会の中で一番良い」と言わしめたほどです。食事が始まってからも、ビールに合う料理の数々に飲み放題のお酒も進み、和やかな会話が交わされた時間となりました。

 

このようにAP会員同士の交流の場がたくさん企画されていますので、会員になるとメリットも多いと思いますよ。

 

 

阿久根 直子(学生インターン)

桑沢デザイン研究所デザイン専攻科2年