TOUR

世田谷近代建築散歩+紙管レストランでのランチ

2018.2.4
http://accesspoint.jp/reports/%e4%b8%96%e7%94%b0%e8%b0%b7%e8%bf%91%e4%bb%a3%e5%bb%ba%e7%af%89%e6%95%a3%e6%ad%a9%ef%bc%8b%e7%b4%99%e7%ae%a1%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%a7%e3%81%ae%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%81/

日時:2018年2月4日(日)9:00~15:00

見学場所:《世田谷区役所》、《世田谷区民会館》、《東京聖十字教会》、《代田の町屋》、《vin sante》

参加者:14名

ナビゲーター:和田菜穂子、大山光彦(ボランティア・スタッフ)

 

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昨年秋に建て替え方針が決定した「世田谷区役所」(’59-‘69、前川國男設計)が最初の訪問先。こちらは「前川建築」好きのボランティアスタッフ・大山がナビゲート。住宅街を抜けると、けやき並木の向こうにコンクリートの建物が現れます。手前から低層の「区民会館」(’59)、道路沿いの奥が「第一庁舎」(’60)。中庭をはさんだ道路の向こうには「第二庁舎」(’69)があり、全体で一つの景観を形作っています。見どころは区民会館内部のカーブのある階段、モダニズム感あふれる打ち放しコンクリートの深い庇やベランダ、ピロティの梁ですが、圧巻は中庭から見るホールの外壁です。折板構造の壁が圧倒的な存在感です。建物群とこの中庭が作り出す風景が未来に残したい空間ですが、「区民会館」を除きまもなく取り壊されます。一同、周囲に調和する建物を目に焼き付け世田谷区役所を後にしました.

 

次に向かったのは、松陰神社近くのレーモンド設計の「東京聖十字教会」(’61)。住宅街に現れたのは、可愛らしい緑のカマボコ屋根。内部は外見とはうらはらに、質素な祈りの空間です。予算が乏しい中、信者たちの願いを受けてレーモンドがローコストで設計した教会で、壁はベニヤ板、アーチ型の合板製の柱が天井を支えています。窓から降り注ぐ色彩豊かな光が祈りの空間を演出していますが、なんとこの窓はプラスチック板にペンキで色を塗ったとのこと。今回は使用中の建物を見てほしいという教会側のご厚意でミサにも参加。終了後に本日が誕生日のナビゲーター和田さんとスタッフ阿久根さんを、信者一同がハッピーバースデーの合唱で祝福。良い体験をしました。最後に信者の方に「建てられた頃、このあたりは畑だらけだった。」と説明を伺い、当時の風景を想像しました。午前の部はこちらで終了。

 

 

2名だけ帰り、残りの参加者はランチの前にもうひとつ寄り道。「代田の町家」(’76、坂本一成設計)を目指します。この道のりが意外に楽しく、陽ざしを浴びながらの世田谷・住宅ウオッチングでした。歩くこと20分、突然まぶしいシルバーの建物が登場。ガレージ越しから垣間見える内部空間が素敵でした。

 

最後に坂茂が設計したレストラン「vin sante」を訪問。住宅街の一角、テラス付きの外観もお洒落ですが、内部はもっとびっくり。坂建築の特徴である紙管が天井から壁、テーブルに椅子までインテリアとして生かされています。こちらでおいしいフレンチをいただきましたが、ここでもサプライズ!お誕生日の二人にデザートのケーキがバースデー仕様で登場です。今回は参加者一同で合唱。おいしいランチを食べ終えて今回のツアーは解散です。祝福に満ちた世田谷散歩のツアーでした。

 

 

レポート:大山光彦(ボランティアスタッフ)